普及版 字通 「黠」の読み・字形・画数・意味
黠
18画
[字訓] わるがしこい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は吉(きつ)。〔説文〕十上に「堅なり」、〔玉〕に「堅なり、なり」とするが、用義例ではわるがしこいことをいう。
[訓義]
1. わるがしこい、さかしい。
2. かたい、くろい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕黠 クロシ・サカシ・ワキア(マ)フ・カシコシ・カタシ・モタ・イサチタリ・ウソクレタリ 〔字鏡集〕黠 モタ・イサテ(チ)タリ・オクレタリ・クロシ・カタシ・サカシ・モテ・カタマシ・コ(カ)シコシ・サトル・モモ・ワキマフ
[語系]
吉(きつ)声の字に佶・拮など、角々しい意がある。〔方言、一〕に虔・・(慧)・黠を同義の方言としている。
[熟語]
黠獪▶・黠慧▶・黠▶・黠児▶・黠鼠▶・黠智▶・黠奴▶・黠盗▶・黠馬▶・黠民▶・黠虜▶
[下接語]
陰黠・奸黠・姦黠・凶黠・驕黠・愚黠・軽黠・慧黠・黠・健黠・巧黠・狡黠・豪黠・捷黠・痴黠・敏黠・虜黠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報