(読み)ごう

普及版 字通 「鼇」の読み・字形・画数・意味


24画

[字音] ゴウ(ガウ)
[字訓] すっぽん

[説文解字]

[字形] 形声
声符は敖(ごう)。〔説文新附〕十三下に「の大鼈(べつ)なり」とみえる。〔列子、湯問〕に、渤海の東、大壑中の神仙の居を、十五の鼇の背に載せるという話がみえる。

[訓義]
1. すっぽん、大すっぽん。
2. 大海亀、背に五仙山を負うという。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕鼇 久地良(くぢら) 〔名義抄〕鼇 ウミガメ 〔字鏡集〕鼇 ウミガメ・オホガメ

[熟語]
鼇掖鼇魚鼇禁鼇山鼇足鼇頭鼇背鼇抃
[下接語]
海鼇・巨鼇・鯨鼇・神鼇・石鼇・霊鼇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【カメ(亀)】より

…馬王堆漢墓出土の帛画(はくが)にも見られるように,この大地の底には水生の動物がいると考えられていたが,日本のナマズの伝承につながる大魚などのほか,亀の一類が地底にあって大地を支えていると考えられる場合もあった。《列仙伝》には鼇(ごう)(大亀)が蓬萊山を背にのせているとあり,また《列子》にも東海の三神山が鼇の上にのるという寓話が見える。より古くは,東海の神山ではなく,この大地自体が亀の背に支えられているという伝承があったものであろう。…

※「鼇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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