鼈主簿伝(読み)べっしゅぼでん(その他表記)Pyǒlchubu-jǒn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鼈主簿伝」の意味・わかりやすい解説

鼈主簿伝
べっしゅぼでん
Pyǒlchubu-jǒn

朝鮮,李朝時代の寓話,擬人小説。作者,成立年未詳。『兎伝 (うさぎでん) 』『兎生員伝』『兎鼈山水録』などの別称がある。南海竜王が病気にかかり,兎の生き肝が唯一の薬ということになる。忠臣の亀 (原本ではスッポン,鼈主簿はそのあだ名) が兎のいけどり役を買い,巧みな話術で兎を竜宮まで連れ出すが,ほんとうのことを知った兎は,肝を陸地に置いてきたと言い逃れ無事陸上に帰る。朝鮮三国時代の亀兎説話を小説化したものとみられる。なおインドのジャータカに猿の生き肝を求める同様の説話がある。

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