龍正院廃寺(読み)りゆうしよういんはいじ

日本歴史地名大系 「龍正院廃寺」の解説

龍正院廃寺
りゆうしよういんはいじ

[現在地名]下総町滑川

利根川右岸の低地に所在する古代寺院跡。龍正院やその周辺に瓦が散布していることから寺院跡とされているが、未調査のため実態は不明。当廃寺の南東一五〇メートルの台地斜面には瓦窯跡があり(龍正院瓦窯跡)、三基の窯が発掘調査されている。窯の構造は二基が地下式有階段有段登窯、一基が地下式有階段無段登窯で、当廃寺で採集された瓦はほとんどがこの瓦窯の製品である。瓦のうち鐙瓦は単弁八葉蓮華文一種・宝相華文一種、宇瓦は三重弧文一種・均整唐草文一種・宝相華文一種が確認され、女瓦には桶巻造と一枚造がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android