日本歴史地名大系 「龍王村」の解説 龍王村りゆうおうむら 大分県:宇佐郡安心院町龍王村[現在地名]安心院町龍王龍王山(三一五・四メートル)の北麓にあり、深見(ふかみ)川が西部を流れる。北は古市(ふるいち)村、東は妻垣(つまがけ)村。年未詳九月一二日の大友義統安堵状(柞原八幡宮文書)に「豊前龍王之内七町」とみえ、龍王のうち七町が由原(ゆすはら)宮(現大分市)に安堵されている。古くは龍王山頂に鎮座する龍王社(現海神社)の社領であったとみられるが、同山頂に安心院氏の居城龍王城が築かれてから同城下として発展したものであろう。近世の領主の変遷は古市村に同じ。慶長五年(一六〇〇)中津藩領となった折、龍王城には藩主細川忠興の弟幸隆の預かるところとなり、その後長岡主膳・同好重・同重政などが配された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by