日本歴史地名大系 「龍郷村」の解説 龍郷村たじごむら 鹿児島県:大島郡龍郷町龍郷村[現在地名]龍郷町龍郷(たつごう)現龍郷町の北部に位置し、集落は笠利(かさり)湾の深い入江に臨む。南は阿丹(あざん)崎。大島の名瀬(なぜ)間切龍郷(たじご)方のうちで、タズゴウともいう。古くはシシキョまたはナガキョと称していたとされ、瀬獅子村・瀬志子村・瀬子郷村などの表記があるが、享保一三年(一七二八)頃を境にこの村号が用いられなくなったという(龍郷町誌)。地内に城(ぐすく)・城下(しろした)・古里(ふーざと)・中里(なんざと)・湊(にやと)などの地名がある。正保琉球国絵図に村名の記載はないが、北の岬に「浜崎」と「鳥瀬」と記される。享保一一年一二月に田中郡奉行の一行が阿丹崎に入り、瀬獅子村から検地の竿入を行ったという(大御支配次第帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by