さめ牛(読み)さめうし

精選版 日本国語大辞典 「さめ牛」の意味・読み・例文・類語

さめ‐うし【さめ牛】

  1. ( 「さめうじ」とも )
  2. [ 1 ] 〘 名詞 〙 白毛の牛。また、両眼の縁の白い牛、あるいは虹彩の白い牛。
  3. [ 2 ] ( 佐女牛・佐目牛 ) 平安京小路の名。ほぼ現在の花屋町通にあたる。また、さめうし通堀河あたりにあったところから佐女牛八幡ともよばれた若宮八幡宮社のこと。
    1. [初出の実例]「彼(かの)みのはの入道がつくれりける堂は伊予入道のいゑむかひ、さめうじ西の洞院なり」(出典発心集(1216頃か)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android