白毛(読み)しらげ

精選版 日本国語大辞典 「白毛」の意味・読み・例文・類語

しら‐げ【白毛】

〘名〙
しらが白髪。〔倭語類解(17C後‐18C初)〕
鹿皮鞍覆(くらおおい)行縢(むかばき)敷皮の類で尻尾のくぼみに加えた兎の白毛の部分をいう。
※中原高忠軍陣聞書(1464)「鞍おほひするには、白毛さきへなるなり、鞍のまへわのかたへ白毛なすべし」

しろ‐げ【白毛】

〘名〙
① 馬の毛色の名。毛の色の白いもの。
狂言記見物左衛門(1700)「扨も扨も見事なことかな。ひめくりげ。ひたいじろ。くろげ。しろげ」

はく‐もう【白毛】

〘名〙 白い毛。
※本朝文粋(1060頃)一・無尾牛歌〈源順〉「黒牛背上白毛点。古賢験之遂得偸」 〔詩経疏‐秦風〕

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デジタル大辞泉 「白毛」の意味・読み・例文・類語

しろ‐げ【白毛】

馬の毛色の一。毛の色の白いもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の白毛の言及

【白髪】より

…灰白色ないし白色化した毛は一般に白毛(はくもう)といい,白髪は頭毛の白毛化をいう。毛髪の色調は,毛母色素細胞のつくるメラノソーム(微小なメラニン顆粒)の性質や状態および毛髪角化細胞への取込み量に依存する。…

※「白毛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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