ロッキードF-104スターファイター(読み)ロッキードエフいちれいよんスターファイター(英語表記)Lockheed F-104 Starfighter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ロッキードF-104スターファイター
ロッキードエフいちれいよんスターファイター
Lockheed F-104 Starfighter

1961年アメリカ合衆国のロッキードが完成させた超音速ジェット戦闘機。設計は軽量小型に徹し,世界で最も速く,最も高く飛ぶことを目指して,針のようにとがった細長い胴体,かみそりのように切れそうな小さな主翼,それにT形尾翼という形状とし,「最後の有人戦闘機」と評された。北大西洋条約機構 NATO諸国が主力戦闘機として採用し,生産総数は 2000機以上。日本でも航空自衛隊向けに新三菱重工業が国産化,「栄光」と名づけられたF-104Jが 1962年から 230機導入され,F-86に代わった。しかし 1970年代に入ってF-4と交代した。F-104Jは,エンジンが J79-GE/IHI/11Aターボジェット (推力 7170kg) 1。乗員1,全長 17.8m,全備重量 11.2t,最大速度マッハ2,航続距離 3150km。武装は 20mmバルカン砲1,対空ミサイル,ロケット弾など。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android