世辺(読み)せへん

精選版 日本国語大辞典 「世辺」の意味・読み・例文・類語

せ‐へん【世辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 俗世間。この世。現実社会
    1. [初出の実例]「隠居せんは安きことなれども又世辺も捨がたくて」(出典:中華若木詩抄(1520頃)中)
  3. よわたり。処世。よすぎ。
    1. [初出の実例]「勿論世辺(セヘン)智恵かしこく、利口才覚」(出典浮世草子・当世智恵鑑(1712)二)

せい‐へん【世辺・生辺】

  1. 〘 名詞 〙 世間のこと。また、暮らしをたててゆく方法。世わたりの方法。せへん。
    1. [初出の実例]「生辺(ヘン)絶たる事かなと計にて、又物をも曰はで」(出典:西源院本太平記(14C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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