中村浜(読み)なかむらはま

日本歴史地名大系 「中村浜」の解説

中村浜
なかむらはま

[現在地名]中条町中村浜

西は日本海に面し、東南には砂山松林が続き、山王さんのう村・高田たかだ村へと連なる。弘長四年(一二六四)三月一一日の高井道円(時茂)譲状(山形大学所蔵中条家文書)に「なかむら」とみえ、くまわか(茂連)に譲られている。その後は中条氏に相伝されたらしい。延文元年(一三五六)八月二五日の中条茂資置文写(同文書)には「おく山の庄内中村在家、田壱万五千そくならひに浜」とみえている。この地は茂資の烏帽子子、羽黒殿の子三郎へ与えられていた。以後は羽黒氏の手に移り、宝徳三年(一四五一)には羽黒秀勧(資義)から嫡子房義へ(同年六月二〇日「羽黒秀勧(資義)譲状」同文書)、明応三年(一四九四)には房義の子朝義からその子牛法師丸へ譲与されている(同年一〇月七日「羽黒朝義譲状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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