北川 北仙(読み)キタガワ ホクセン

20世紀日本人名事典 「北川 北仙」の解説

北川 北仙
キタガワ ホクセン

江戸時代末期〜大正期の彫金師



生年
弘化3年9月15日(1846年)

没年
大正11(1922)年1月7日

出生地
常陸国水戸(茨城県水戸市)

主な受賞名〔年〕
シカゴ万国博覧会金牌〔明治26年〕「純銀矮鶏一対」「金銅児童亀」

経歴
水戸金工の3代目泰山元孚に入門し、幕末にはすぐれた刀装工具を数多く製作した。維新後も水戸金工の技法伝統を守り、高彫りを巧みに用いた花瓶置物香炉煙草入れなどが高く評価された。明治26年にはシカゴ万国博覧会に「純銀矮鶏一対」「金銅児童亀」を出品し、金牌を獲得。また、33年には「銀製獅子香炉」などを皇室に献上している。作品は他に「蟹流水花瓶」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「北川 北仙」の解説

北川北仙 きたがわ-ほくせん

1846-1922 幕末-大正時代の金工。
弘化(こうか)3年9月15日生まれ。水戸金工の3代泰山元孚(たいざん-もとたか)に師事。維新後もその伝統をまもり,明治23年銀製獅子(しし)香炉などが皇室御用となる。26年シカゴ万博に出品した純銀矮鶏(チヤボ)1対,金銅児童亀で金牌。大正11年1月7日死去。77歳。常陸(ひたち)(茨城県)出身本名は新太郎。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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