周匝池田氏陣屋跡(読み)すさいいけだしじんやあと

日本歴史地名大系 「周匝池田氏陣屋跡」の解説

周匝池田氏陣屋跡
すさいいけだしじんやあと

[現在地名]吉井町周匝

茶臼ちやうす山の南東麓にあった岡山藩家老池田氏の陣屋跡。現在小字殿町とのまち西殿町にしとのまちといわれる辺りにあり、少し南東に離れた所には小姓町こしようまちの小字名が残る。初代河内守長政は池田信輝の四男。兄輝政の家臣片桐半右衛門の養子となり池田姓を名乗った。寛永九年(一六三二)池田光政の備前入封にともない、二代長明(河内守、のち伊賀守)が美作国境の「道筋請取口」として周匝に陣屋を置いた。明治五年(一八七二)の士屋敷地図(野上家蔵)によれば、方位が現状とは異なるが、北側は山、南側は幅三―四間の道路、東西は幅一間の道路と藪で区切られ東西に長い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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