周匝(読み)シュウソウ

デジタル大辞泉 「周匝」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐そう〔シウサフ〕【周×匝】

[名・形動]
まわりをとりまくこと。また、そのまわり。めぐり。
すみずみまでゆきわたること。周到
未だ―なる方法手段を画定したるに非ず」〈小林雄七郎・薩長土肥〉

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精選版 日本国語大辞典 「周匝」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐そう シウサフ【周匝】

〘名〙
① まわりをまわること。まわりをとりまくこと。また、そのまわり。めぐり。
参天台五台山記(1072‐73)三「僧俗周匝見之」
談義本・成仙玉一口玄談(1785)二「周匝(シウソウ)せる千華の上に、復千の釈迦を現ず」 〔班固‐西都賦〕
② (形動) すみずみまでゆきわたること。また、そのさま。周到。普遍
※薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩気質「此目的を達するに付未だ周匝なる方法手段を画定したるに非ず」

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普及版 字通 「周匝」の読み・字形・画数・意味

【周匝】しゆうそう(しうさふ)

めぐりまわる。〔後漢書西域、焉耆国伝〕東のかた洛陽を去ること千二百里、~其の國四面に大山り。~り、四山に曲入し、其の匝すること三十餘里。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「周匝」の意味・わかりやすい解説

周匝
すさい

岡山県中央部、赤磐(あかいわ)市の一地区。旧周匝村で、1954年(昭和29)吉井町となったが、吉井町は2005年(平成17)周辺の3町と合併して赤磐市となる。吉井川とその支流吉野川の合流点西岸に位置する。古代の周匝郷(ごう)の地で、江戸時代には岡山藩家老池田氏の陣屋町、また在町(ざいまち)として発達した。

[編集部]

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