大石城跡(読み)おおいしじようあと

日本歴史地名大系 「大石城跡」の解説

大石城跡
おおいしじようあと

[現在地名]堀之内町大石 栗山

大石集落南西の小丘上字栗山くりやまにある。戦国期末、大石播磨守の居城と伝える。五拾騎組先祖書(米沢市立図書館蔵)に「先祖代々越後御譜代御座候」とあるので、越後守護上杉氏入部の際に上田長尾氏に従った上田衆とみられる。元亀三年(一五七二)八月一〇日の上杉謙信書状(栗林文書)によると、上野国に侵入した武田信玄を押えるため、栗林政頼に厩橋まやばし(現群馬県前橋市)守備を命じ、大石藤右衛門尉を横目として派遣。天正六年(一五七八)五月二二日には、御館の乱の戦功を賞して大石兵部丞に祖先の地「藪神之内大石村」が宛行われている(歴代古案)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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