入輿(読み)ジュヨ

デジタル大辞泉 「入輿」の意味・読み・例文・類語

じゅ‐よ【×輿】

[名](スル)身分の高い人が嫁入りすること。輿入こしいれ。にゅうよ。

にゅう‐よ〔ニフ‐〕【入×輿】

じゅよ(入輿)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「入輿」の意味・読み・例文・類語

いり‐ごし【入輿】

  1. 〘 名詞 〙 内親王が臣下に嫁入りするとき、結婚の前に、夫になる者が、内親王の御所に一泊すること。御簾入(みすいり)
    1. [初出の実例]「伝聞兵部卿宮 伏見貞建親王 東山院姫宮 秋子内親王 御縁組、〈略〉朔日歟姫宮之御親宅に御同道に而御成、御移徙共、又御簾入共、御入輿共唱ると云々」(出典:幸充日記‐享保四年(1719)二月三日(古事類苑・礼式一二))

にゅう‐よニフ‥【入輿】

  1. 〘 名詞 〙 身分の高い人が嫁入りすること。じゅよ。
    1. [初出の実例]「名に負ふ御台は京都鷹司関白殿の姫にして〈略〉入輿(ニフヨ)ありしが」(出典歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)(1875)序幕)

じゅ‐よ【入輿】

  1. 〘 名詞 〙 身分の高い人が嫁入りすること。にゅうよ。こしいれ。
    1. [初出の実例]「此年の冬、法皇の姫宮〈八十の宮と申し奉る〉御入輿の事仰合されて」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下)

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