天満屋町(読み)てんまやちよう

日本歴史地名大系 「天満屋町」の解説

天満屋町
てんまやちよう

上京区御前通下立売上ル

町のほぼ中央を南北に御前おんまえ(旧西大宮大路)が通る。御前通以東は平安京大内裏「内匠寮」の北西跡地で、この北辺りに大内裏西側の四門のうち、北から二番目の殷富いんぷ門があった(「拾芥抄」宮城指図)。御前通以西はほとんど幅一二丈(約三六メートル)西大宮大路にしおおみやおおじで占められ、わずかに西端が右京一条二坊二保三町の地で、官衙町の一つ「右兵衛町」の東隅にあたる(「拾芥抄」西京図)

宝暦一二年(一七六二)刊「京町鑑」には、北隣の仲之なかの町の東側を「天満町」、西側を「西京片町」と記すが、「京都府地誌」によれば明治二年(一八六九)一月、西の京片町と南半町(「坊目誌」の南片町は誤り)を合して天満屋町としたとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android