天竜川沖海底谷(読み)てんりゅうがわおきかいていこく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天竜川沖海底谷」の意味・わかりやすい解説

天竜川沖海底谷
てんりゅうがわおきかいていこく

静岡県南西の沖合い,遠州灘を南へ延びる海底谷天竜川の河口付近を中心に 6本の海底谷が深さ 160m前後で始まり,これらが水深 1300m付近で合流する。下流では谷の幅は 0.2~4.2km,谷の深さは 200~500m。谷は蛇行しつつ大陸棚を刻み,さらに大陸斜面にいたり直線状に流下し,深さ 3800mの深海平坦面 (南海トラフ) で終わる。谷の横断面V字形で,勾配 3°~30°の急な谷壁をもつ。谷の延長は 135km,末端東経 137°30′,北緯 33°30′付近に達する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android