大陸棚の外縁から沖に向かって、深海底につながる傾斜面。一般に、褶曲(しゅうきょく)海岸の沖合いでは傾斜が大きく、平均で5度40分、河口の沖合いで小さく、平均で1度20分、世界の平均傾斜は4度7分といわれている。チリのサンティアゴの沖合いでは、大陸棚からバートレット・トラフまで比高6000メートルを、45度近い傾斜で一気に落ち込んでいるから、陸上では想像もつかない大景観である。大陸斜面は、構造的には大陸と海洋との境界部とされてきた。国連海洋法条約では、開発に際し主権の及ぶ大陸棚の範囲、つまり経済的な陸と海との境界は、大陸斜面の脚部(大陸斜面の傾斜がもっとも大きく変化する地点)を基準としている。
[安井 正・佐伯理郎]
『星野通平著「大陸斜面」(岩下光男ほか編『海洋科学基礎講座8 深海地質学』所収・1970・東海大学出版会)』▽『山田梅芳ほか著『東シナ海大陸斜面未利用資源調査』(1991・西海区水産研究所)』▽『三沢良文著『Suruga Bay, Japan――Marine Geology』(2000・東海大学出版会)』
continental slope
大陸棚外縁の沖合にある大洋底への勾配の大きい(1〜10°)斜面。斜面の上限は大陸棚外縁で比較的明瞭であるが,下限はやや不明瞭なところも多く,非活動的縁辺部ではコンチネンタルライズまたは緩斜面の海底の始まるところまでを,活動的縁辺部では海溝までをいう。大陸斜面は必ずしも平滑な斜面ではなく,数段の平坦面や海盆,構造的高まりや海底谷などがあって,複雑な地形を示す。
執筆者:池原 研
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…一般に海面から約200mの深さまでは陸地の延長とみられ,大陸棚と呼ばれる(図2)。ここから約4000mまでの深さの海底の占める面積は小さく,その傾斜は急で,これを大陸斜面という。しかし,約4000mから約6000mまでの海底の占める面積はきわめて広大で,全地球の面積の半分を占めており,これが深海底の部分である。…
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[大陸縁辺部]
大陸(または島)の周辺には浅く平たんな海底があり,その外縁で急に傾斜を増大し深海に達している。この平たん部が大陸棚,急斜面が大陸斜面,傾斜変化部が大陸棚外縁である。大陸斜面下部には大陸性堆積物が大洋底に向かって広がっている階段状あるいは緩斜面の地形があり,コンチネンタルライズといわれる。…
※「大陸斜面」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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