山本 コト(読み)ヤマモト コト

20世紀日本人名事典 「山本 コト」の解説

山本 コト
ヤマモト コト

大正・昭和期の教育者,政治家 日本YWCA同盟主任幹事;杵築町議。



生年
明治20(1887)年2月12日

没年
昭和53(1978)年2月13日

出生地
大分県杵築町(現・杵築市)

学歴〔年〕
東洋英和女学校〔明治38年〕卒

経歴
幼くして父を失い、日本銀行に勤務していた兄の転勤で名古屋に移る。明治38年東洋英和女学院を卒業したのちキリスト教に入信。山梨英和女学院で5年間英語教師を務めたのを経てYWCA(キリスト教会女子青年部)に入会し、大正7年大阪YWCA総幹事となる。9年アメリカに渡ってYWCA幹事養成学校に入学し、ロサンゼルス日本人YWCA総幹事を務めた。帰国後、日本YWCA市部幹事や日本YWCA同盟主任幹事などを歴任し、後継者の育成に力を注ぐが、昭和18年に帰郷戦後、英語の能力を買われて進駐軍通訳となり、22年進駐軍の要請でアメリカ文化図書館館長に就任。同年杵築町議に選出されて2期を務め、また大分県婦人協議会が発足するとその初代会長となった。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「山本 コト」の解説

山本コト やまもと-コト

1887-1978 大正-昭和時代の教育者。
明治20年2月12日生まれ。キリスト教受洗ののち,山梨英和女学校教師をへて,大正7年大阪YWCA総幹事,昭和3年日本YWCA同盟主任幹事となる。18年郷里の大分県杵築にもどり,戦後杵築町議,大分県婦人団体協議会会長などをつとめた。昭和53年2月13日死去。91歳。東洋英和女学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android