後蘭村(読み)ぐらるむら

日本歴史地名大系 「後蘭村」の解説

後蘭村
ぐらるむら

[現在地名]和泊町後蘭ごらん

永嶺ながに村の南に位置し、おお山の裾野に形成された盆地内に立地する。東部には隆起珊瑚礁丘陵から張出した台地があり、グラルマグハチの居城跡がある。地名は倉のあるところという意とも、倭寇の頭目に関するゴリヤ地名ともいう。「おもろさうし」第一三に「永良部まこはつが 玉のきやく崇べて ひといちよは すかま内に 走りやせ 又 離れまこはつ 玉の」と謡われているグラルマグハチは世之主の四天王の一人といわれている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android