御金当(読み)ごきんとう

精選版 日本国語大辞典 「御金当」の意味・読み・例文・類語

ご‐きんとう‥キンタウ【御金当】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語。「きんとう」は「とうきん(当金)」の「とう」と「きん」を逆にした語 )
  2. 代金や礼金即座に現金で渡されたときや、借金約束の日時にきちんと返されたとき、贈物返礼をされたときなどに、受ける側から言う挨拶語。おかたいことで。ごていねいに。
    1. [初出の実例]「はて御均等に忝い」(出典:歌舞伎・傾城阿波の鳴門(1695)一)
  3. ( 形動 ) 転じて、きちょうめんなこと。義理堅いこと。律義なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「斯う御均当になさるるに、なんのなんの云ひ分がござりませう」(出典:歌舞伎・三千世界商往来(1772)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android