昆布に針刺す(読み)コンブニハリサス

デジタル大辞泉 「昆布に針刺す」の意味・読み・例文・類語

昆布こんぶはり・す

人をのろうまじないとして、コンブに針を刺し、井戸の中に投げ入れたり、木に打ちつけたりする。
「お家主殿の井戸替へ…、―・したるもあらはれしが」〈浮・五人女・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「昆布に針刺す」の意味・読み・例文・類語

こんぶ【昆布】 に 針(はり)(さ)

  1. 誓いを立てるときや、人をのろうときなどに、その印としてこんぶに針を刺す。呪うときには、それを井戸に沈めたり、また、こんぶで人形を作って木に釘でうちつけたりする。
    1. [初出の実例]「井戸替けふことにめづらし〈略〉薄刃も出昆布(コンブ)に針(ハリ)さしたるもあらはれしが」(出典浮世草子好色五人女(1686)二)

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