枇杷殿跡(読み)びわどのあと

日本歴史地名大系 「枇杷殿跡」の解説

枇杷殿跡
びわどのあと

平安前期、藤原基経の営んだ邸宅で、その後、枇杷大臣と称された基経の息仲平が住した。

「拾芥抄」に「近衛南、室町東、或鷹司ノ南、東洞院西一町」とある。同書東京図も東は烏丸小路からすまこうじ(現烏丸通)、西は室町むろまち小路(現室町通)、北は近衛大路このえおおじ(現出水通)、南は勘解由かげゆ小路(現下立売通)にわたる方一町の地と、東は東洞院ひがしのとういん大路、西は烏丸小路、北は鷹司小路、南は近衛大路にわたる方一町(現京都御苑内)の二ヵ所に「枇杷殿」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android