殿下村(読み)でんがむら

日本歴史地名大系 「殿下村」の解説

殿下村
でんがむら

[現在地名]福井市殿下町

足羽あすわ川の支流あら(吉野川)の中流左岸に位置する。朝倉孝景に与えた文明六年(一四七四)五月二五日付足利義政感状(「朝倉家記」所収)に「去十六日、於越前国殿下・桶田口合戦之時」とある。伝説によると恵美押勝が晩年一八年間をこの地で過ごしたといい、村名もそれに由来するという。

慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に高一七八一・九八石とあり、正保郷帳によれば田方一千四九八石余・畠方二八三石余。福井藩領で、文政六年(一八二三)の給人地方渡名寄帳によれば本多内蔵助など数名の知行所であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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