日本歴史地名大系 「浜宮神社」の解説 浜宮神社はまのみやじんじや 和歌山県:和歌山市河南地区毛見浦浜宮神社[現在地名]和歌山市毛見海南市との境付近の海岸部にある。第一殿に天照(あまてらす)皇大神、第二殿に天懸(あまかかす)大神・国懸(くにかかす)大神を祀る。旧村社で、法人名は浜宮。当社の社地は、「倭姫命世記」に崇神天皇五一年に豊鋤入姫(とよすきいりひめ)命が天照大神の霊を奉遷して三年間祀ったとある奈久佐(なくさ)浜宮の地と伝える。同書によるとこの時紀国造が舎人と「良地口御田」を奉っている。また「続風土記」所載の社伝によると、それより以前神武天皇東遷の際、神鏡・日矛の二神宝を託された天道根(あめのみちね)命が、加太(かだ)・木(き)ノ本(もと)を経て名草(なくさ)郡毛見(けみ)郷の琴浦(ことのうら)(以上現和歌山市)に至り神宝を奉安したが、天照大神の浜宮遷座の際、神鏡・日矛を神体とする日前(ひのくま)・国懸両大神も琴浦から浜宮に遷座したとする。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報