組船(読み)くみぶね

精選版 日本国語大辞典 「組船」の意味・読み・例文・類語

くみ‐ぶね【組船】

  1. 組船〈近江名所図会〉
    組船〈近江名所図会〉
  2. 〘 名詞 〙 二艘以上の船をならべて梁(はり)材で組み合わせ、一艘の船としたもの。上代から中世を通じ、淀川宇治川などでは二艘から四艘の川船を組んで、上に敷板による広い甲板を設け、貴族牛車(ぎっしゃ)、輿(こし)の渡河用として使われた。江戸時代になると、山王厳島津島など伝統的な祭礼船に使われている。編船(あみぶね)
    1. [初出の実例]「鴨川尻桂川等。為諸国役浮橋。〈略〉淀川儲組船」(出典:石清水臨幸記(1260))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android