茶間(読み)ちゃのま

精選版 日本国語大辞典 「茶間」の意味・読み・例文・類語

ちゃ‐の‐ま【茶間】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 茶の会(え)に使用する部屋。茶室。すきや。
    1. [初出の実例]「於茶間茶。来十九日座敷之茶也。茶磨六ケ有之」(出典蔭凉軒日録‐延徳二年(1490)六月一〇日)
  3. 台所と奥の間との間にあって、茶の給仕支度などに使われた部屋。女中部屋でもあった。明治以後は、家族が食事などをする部屋となった。
    1. [初出の実例]「ゆふべはだいどころにねたれば、大がくどののきてだきつきたまふほどに、ふりちぎり御ちゃのまへにげたれば」(出典:御伽草子・鼠の権頭(古典文庫所収)(室町末))
  4. ちゃのまおんな(茶間女)」の略。
    1. [初出の実例]「十石 ちゃのま」(出典:毛利家文書‐慶長一四年(1609)一一月一七日・阿茶本多正信連署女房衆切賦帳)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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