西ノ作遺跡(読み)にしのさくいせき

日本歴史地名大系 「西ノ作遺跡」の解説

西ノ作遺跡
にしのさくいせき

[現在地名]いわき市小浜町 西ノ作

西から太平洋に向かって台地状に延びる標高約六〇メートルの丘陵は、通称金山かなやま台地とよばれる。遺跡の立地するこの台地上は、第三紀多賀層群を基盤とする比較的広く平坦な海岸段丘面である。汐見しおみおか小学校敷地南東隅一帯が遺跡の位置で、小学校敷地造成のため一部が昭和四九年(一九七四)発掘調査された。検出遺構は竪穴住居跡四棟・土坑五七基で、遺物は日計型押型文・無文・田戸下層式・鵜ヶ島台式・茅山下層式・茅山上層式・大畑G式土器など、縄文早期前葉から末葉にかけての土器群と、それに伴う石器類である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android