長良町(読み)ながらまち

日本歴史地名大系 「長良町」の解説

長良町
ながらまち

[現在地名]金沢市寺町てらまち一丁目

寺町通・野田のだ往還東側の地子町で、桜畠さくらばた一番丁の南東に連なり、南東は千人せんにん町に続く。文政六年(一八二三)野田寺のだてらよこ町を改称したとも(町奉行より出候町名)、上舟渡と称されていた辺りともいわれる(「又新斎日録」加賀藩史料)町名長柄衆の住宅が建てられたことによる(延宝七年「押野村太郎衛門組頭振書上帳」後藤文書)。長柄衆は藩主の行列に携える御先三品、長柄・筒・弓の一つである御長柄鎗を持つ小者で、万治三年(一六六〇)算用場より領内百姓数に比例した御長柄小者三〇〇人の徴発が命ぜられた(加賀藩御定書・加能郷土辞彙)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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