化学辞典 第2版 「10-ウンデセン酸」の解説
10-ウンデセン酸
ウンデセンサン
10-undecenoic acid
C11H20O2(184.28).CH2=CH-(CH2)8COOH.ウンデシル酸ともいう.ひまし油の熱分解で得られる.脂肪および果実様の強い香気をもつ黄色の液体.融点24.5 ℃,沸点275 ℃,131 ℃(0.13 kPa).0.9072.1.447~1.450.水にほとんど不溶,エタノールに可溶.還元すればウンデカン酸に,酸化すればセバシン酸になる.皮膚疾患,白癬(せん)菌および糸状菌に対する治療薬として用いられる.LD50 2500 mg/kg(ラット,経口).[CAS 112-38-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報