二価フェノール(読み)ニカフェノール

化学辞典 第2版 「二価フェノール」の解説

二価フェノール
ニカフェノール
dihydric phenol

ベンゼン核に直接結合したヒドロキシ基2個をもつ化合物総称単環化合物では,カテコールレソルシノールヒドロキノンがある.これらの誘導体は植物成分として天然に広く存在している.2個のヒドロキシ基の影響で,置換反応を受けやすく,また,o-体とp-体は酸化されてキノンを生成しやすいので,還元剤としても利用される.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の二価フェノールの言及

【フェノール】より

…狭義には後述の石炭酸をフェノールという。
【フェノール類】
 水酸基の数により1価フェノール,2価フェノール,3価フェノールのように呼び,2価以上をまとめて多価フェノール(またはポリフェノール)と総称する。フェノール類はコールタール,粗製の石油に含まれるほか,植物精油中にも含まれている(たとえばカルバクロール,チモールカテコールなど)。…

※「二価フェノール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android