2次鉱物(読み)にじこうぶつ(その他表記)secondary mineral

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「2次鉱物」の意味・わかりやすい解説

2次鉱物
にじこうぶつ
secondary mineral

鉱物が初生的に晶出したのち,化学変化して最初と異なる鉱物になったもの。一般には変質作用によるもので,地表水地下水熱水などによって酸化水酸化,分解してできる。鉄鉱物では褐鉄鉱 (鉄錆) ,多く造岩鉱物に由来する各種粘土鉱物などが顕著な例である。

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岩石学辞典 「2次鉱物」の解説

二次鉱物

本体岩石が形成された後に,変成作用や変質作用などで形成された鉱物.

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世界大百科事典(旧版)内の2次鉱物の言及

【鉱物】より

…変成作用,続成作用による鉱物生成の場合である。 鉱物はその生成の時期により,初成鉱物すなわち一次鉱物と,これら一次鉱物が生成後その存在する環境に著しい変化が生じ別種鉱物に変化して形成された二次鉱物に分けられる。例えば一次鉱物である硫化鉱物類の集合体が天水または地表近くでの熱水などのように酸素を溶存する水により酸化分解を受け,硫化鉄鉱物が針鉄鉱などの含水酸化鉄鉱物に変化する場合,さらに反応を行った水中に溶出した成分がふたたび晶出する場合がある。…

【土壌】より

…土性は土壌のもっとも不変的な基本的性質であって,土壌の物理性・化学性のいずれにも深く関係しており,この知識は土壌管理や作物栽培において重要な基礎となるものである。
【土壌鉱物】
 土壌の主要構成分である鉱物は一次鉱物と二次鉱物に分けられる。地中深くで岩漿(がんしよう)(マグマ)が冷却して岩石を形成するさいに生成した鉱物,すなわち造岩鉱物を一次鉱物と呼び,造岩鉱物が地表の風化作用で変化して新しく生成した鉱物を二次鉱物と呼んでいる。…

※「2次鉱物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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