32ビットディスクアクセス(読み)さんじゅうにびっとでぃすくあくせす

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

32ビットディスクアクセス

スワップファイルへのアクセスを高速化するために、Windows Ver.3.1で追加された機能(Fast Diskと呼ばれることもある)。 リアルモードDOSの上で動くTSRや、マルチタスク前提とせずに作られた複数のDOSプログラムとデバイスを共有するために、Windowsシステムは、これらのソフトウェアによるハードウェアアクセスをWindows起動前のDOS環境で実行するようにしている。このためWindows環境からのディスクアクセスでは、x86のリアルモード(MS-DOSディスクインターフェイスやBIOSなどを呼び出すとき)とプロテクトモード(デバイスアクセスを監視するWindowsの仮想デバイスドライバーで処理を行なうとき)を行き来しなければならない。このモードの遷移は重い処理で、頻繁にディスク入出力などを行なうスワップ処理ではそのオーバーヘッドは無視できない。そこでリアルモードレベルのMS-DOSのディスクルーチンやBIOSルーチンを呼ばずに、Windowsシステムが実行されているプロテクトモードから直接スワップファイルへのアクセスを可能にしたのが32ビットディスクアクセスである(「32ビット」がついているのは、32ビット環境であるプロテクトモードからディスクアクセスを行なうため。実際に32ビット幅でディスクにデータ転送を行なうわけではない)。

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