MS-DOS(読み)エムエスドス

百科事典マイペディア 「MS-DOS」の意味・わかりやすい解説

MS-DOS【エムエスドス】

Microsoft disk operating systemの略。米国マイクロソフト社がIBM社の16ビットパーソナルコンピューター用に開発したオペレーティングシステム。MS-DOS登場によってコンピューターの操作やアプリケーションソフトウェアの開発が容易となり,パーソナルコンピューターが急速に普及した。視覚的操作に優れたMicrosoft Windowsが登場するまで,最も一般的なパソコン用オペレーティングシステムであった。現在は,32ビットパソコン用オペレーティングシステムとしてDOS/Vに進化しているが,Windows95/98はDOS/VとWindowsが統合化されたオペレーティングシステムとして機能している。
→関連項目エミュレーターOS/2ゲイツCP/Mマイクロソフト[会社]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「MS-DOS」の意味・わかりやすい解説

MS-DOS
えむえすどす

Microsoft Disk Operating Systemの略。アメリカのマイクロソフト社が開発したパソコン用のOS(オペレーティングシステム)。使い方キーボードから文字命令コマンド)を打ち込む方式。現在は同社のWindows(ウィンドウズ)というオペレーティングシステムが主流になり、MS-DOSを使うことは特定用途を除いてほとんどなくなっている。

[中島由弘]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

IT用語がわかる辞典 「MS-DOS」の解説

エムエスドス【MS-DOS】

マイクロソフトが1981年に開発したパソコン向けオペレーティングシステムIBM PC/AT採用されて幅広く普及し、事実上業界標準デファクトスタンダード)となった。後のWindowsと異なりCUIを採用し、キーボードからコマンドを入力して操作する。◇「Microsoft disk operating system」から。略して「DOS(ドス)」ともいう。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「MS-DOS」の意味・わかりやすい解説

MS-DOS
エムエスドス

アメリカ合衆国の企業マイクロソフトの代表的なパーソナル・コンピュータオペレーティングシステム OS。Microsoft Disk Operating Systemの略。1人の利用者に対して一つのアプリケーションプログラムだけを実行できるシングルユーザー・シングルタスクの OSで,おもな機能は,ファイルの管理,入出力制御,その他のコマンドの処理である。当初はインテル製 8ビットマイクロプロセッサを積んだ IBM製のパソコン IBM-PC用の PC-DOSとして開発され 1981年に発売,その後汎用化した MS-DOSとして発売された。1993年のバージョン6まで開発が続いたが,1995年のウィンドウズ95(→ウィンドウズ)の登場で単体の OSとしての役割を終えた。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「MS-DOS」の解説

MS-DOS

1981年に、マイクロソフト社が開発したパソコン用のOS。単にDOSと略して呼ばれることが多い。当時、IBM社が販売していたIBM PCでOSとして採用されたことから、事実上の世界標準OSとなった。FAT16やファイル階層構造の採用などの特徴を持つ。現在主流であるGUIベースのOSではなく、CUIベースのOSである。なお、Windowsでは、「コマンド プロンプト」という機能で、MS-DOSの環境が利用できる。

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パソコンで困ったときに開く本 「MS-DOS」の解説

MS-DOS

ウィンドウズの前に使われていたOSです。ウィンドウズと違ってGUIは採用されておらず、すべての作業は、キーボードからコマンドを入力して行っていました。ウィンドウズでも「コマンドプロンプト」を呼び出すと、同じように操作できます。
⇨GUI、OS、コマンド

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

世界大百科事典(旧版)内のMS-DOSの言及

【オペレーティングシステム】より

…原型はMachである。MS-DOSエムエスドス。マイクロソフト社のインテル86系16ビットCPU向け,コマンドインターフェース型のOS。…

※「MS-DOS」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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