4・16事件

山川 日本史小辞典 改訂新版 「4・16事件」の解説

4・16事件
よん・いちろくじけん

1929年(昭和4)4月16日の共産党に対する弾圧事件。3・15事件で検挙を免れた最高幹部による再建運動に対し,警察は翌年4月に三田村四郎鍋山貞親(さだちか)・市川正一らを一斉検挙,在中国の佐野学も偽電報により上海で検挙され,共産党は組織的には壊滅した。この年の検挙4942人,起訴339人の大部分はこの事件による。翌年3・15事件,4・16事件の被告は合同公判に付された。両事件はあわせて第2次共産党事件とよばれる。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

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