6x86

ASCII.jpデジタル用語辞典 「6x86」の解説

6x86

Cyrixが開発したPentium/Pentium Pro対抗のマイクロプロセッサー。内部クロック100MHz/110MHz/120MHz/133MHz/150MHzの製品がラインアップされており、それぞれPentium-120MHz/133MHz/150MHz/166MHz/200MHz相当の性能を発揮するとされる。内外クロック倍率は標準で2倍である(3倍も選択できる)。命令体系はx86 CPUと互換で、ピン配置はP54Cと互換性がある。アーキテクチャーとしては、深さ7段という深い2本のパイプラインを持ち、2命令同時発行、アウトオブオーダー命令実行、レジスタリネーム、16Kbytesの容量を持つコードとデータのユニファイドキャッシュ(単一キャッシュ)、分岐予測見込み実行などを特徴とする。6x86のコア電源とI/O電源は共通である(シングルボルテージ)。この6x86のプロセスルールを0.35μに下げ、デュアルボルテージを採用したのが、6x86Lである。6x86の製造IBMやSGS-THOMSON Microelectronicsなどが行なっており、両社とも自社ブランドで6x86を販売している。6x86の開発コードネームは「M1」と呼ばれていた。

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