ALPS(読み)エーエルピーエス

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ALPS」の意味・わかりやすい解説

ALPS
あるぷす

Advanced Liquid Processing Systemの略語。直訳すると高度液体処理設備となるが、和文名は多核種除去設備とされており、英文名とかなり異なる。2011年(平成23)3月の福島第一原子力発電所事故により発生した高濃度の放射性核種を含む汚染水を、セシウム吸着装置や淡水化装置(逆浸透膜方式)で浄化処理すると、約4割の淡水と約6割の濃縮水(濃縮塩水ともいう)に分離される。ALPSは、この濃縮水からトリチウムを除く62核種を法令上の排出基準以下に除去することを目的として東芝と日立が研究・開発した、世界で初めての設備である。水素の放射性同位体であるトリチウム(3HまたはT)はトリチウム水(HTO)として存在しており、通常の方法では水(H2O)から除去できない。なお、法令上の排出基準まで浄化処理された水はALPS処理水とよばれる。

[野口邦和 2024年1月18日]

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