4G(読み)ふぉーじー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「4G」の意味・わかりやすい解説

4G
ふぉーじー

スマートフォンや携帯電話などで利用する移動体通信システムの規格の一つ。

 通話中心のアナログ方式を第1世代、デジタル方式を第2世代、通話だけでなく高速データ通信も含む方式を第3世代を3Gとよび、それをさらに発展させた第4世代のことを指す。4Gは4th Generationの略称である。

 国際電気通信連合ITU)の無線通信部門(ITU-R)が、3G後継技術の総称IMT-Advancedとし、これを4Gと定義、それに準じて標準化が進められている。3.9GにあたるLTEの上位規格であるLTE-Advancedと、3.9Gでデータ通信に利用されているWiMAX(ワイマックス)の後継となるWiMAX 2(WirelessMAN-Advanced)の二つが4Gになる。ITUの発表によると、3Gの100倍以上という光ファイバー並の高速通信を実現するとしている。

 また、スーパー3Gと称されるものには、3.9GのLTEとWiMAX、3.5GのHSPA+などがある。これら市場ではまとめて4Gとよばれる傾向にあるが、これはITUが3Gを発展させた規格についても4Gと呼称することを承認したためで、厳密な意味では4Gではない。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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