コンピューターの出力装置がグラフィックシステムとなっているもの。テレビのブラウン管と類似した陰極線管cathode ray tube(CRTと略)があって,装置に一定の入力を与えると図形処理装置が働いてその蛍光面に文字や図や絵が表示され,さらに人間がその画面を見ながら各種機能ボタン,文字盤のキー,ライトペンなどを用いて文章・図面の訂正,加筆,消去,拡大,縮小,移動,回転などの手を加えることができるもの。宇宙ロケットの打上げ管制や空港管制のモニターの仕事,新聞紙面などの編集,自動車のボディなどの工業デザイン,建築物の設計,動画や模様の作製,また身近にはパーソナルコンピューターやワードプロセッサーの対話モニターとして,コンピューターと人間の協力を進めるために利用される。近年ではこれに代わるものとして液晶ディスプレーが伸張してきた。 →関連項目ディスプレー(工学)