Facebook Home(読み)ふぇいすぶっくほーむ(英語表記)Facebook Home

知恵蔵 の解説

Facebook Home

スマートフォンのホーム画面を、Facebookの利用主体に置き換えるアプリケーションAndroidOSを搭載したスマートフォン向けの、アプリケーションマーケットである「Google Play」より無料で入手できるが、2013年4月12日時点では、台湾のHTC社製 HTC One XとX++、韓国サムスン社のGalaxy SⅢ、NoteⅡなどの一部の機種のみが動作対象機種となっている。また、同日、Facebook Homeを出荷時からインストールしたHTC社の製品「HTC First」も発表された。
Facebook Homeは、SNSのFacebookや、チャットと音声通話機能を持つFacebookメッセンジャーと連動し、日々Facebookを使う頻度の高いユーザーの使い勝手を向上させたUI(ユーザーインターフェース)を売りにしている。Facebook Homeをインストールすれば、Facebook上で友人が行動した時に告知してくれる「ニュースフィード」の写真や投稿が、スマートフォンのホーム画面に自動的に表示されることになる。これが「カバーフィード」である。ユーザーは、友人のニュースフィードの写真が壁紙となったホーム画面をダブルタップすることで、そのフィードに「いいね」を送信できる。
「チャットヘッド」機能もまた、Facebook Homeの売りの一つ。チャットヘッドでは、メールの文章を作成していたり、アプリを起動していたりする時に友人からチャットの誘いが来ても、現在の作業を中断することなく、チャットをすることができる。
Facebook Homeは、iOSやAndroidのようなOS(オペレーティングシステム)ではなく、Androidの配下で動く、単なるアプリケーションである。しかし、他のAndroidアプリケーションのように、Androidのメニューから起動するUI(ユーザーインターフェース)ではないため、あたかも、「Facebook Home」という新しいOSのスマートフォンを使っているかのように思える。
この点について、Facebook社創設者でもあるCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、「独自のスマートフォンを作るより、Facebook Homeによって、他社多くのスマートフォンを『Facebook Phone』に変えていきたい」と語っている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2013年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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