IMF平価(読み)アイエムエフへいか

百科事典マイペディア 「IMF平価」の意味・わかりやすい解説

IMF平価【アイエムエフへいか】

IMF加盟国の通貨の旧国際交換比率。金(金平価)または米ドルドル平価)で表示された。1971年の米国の金ドルの交換停止により意義を失い,ついで1978年に発効したIMF新協定によるフロート公認とともに平価制度は廃止された。
→関連項目為替平価金ドル本位制度金平価ドル平価

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世界大百科事典(旧版)内のIMF平価の言及

【国際通貨制度】より

…そこでは各国通貨の為替相場は,一定量の金またはそれと同等の価値をもつドルに対して固定されている。すなわちドルは金1オンス=35ドルの交換比率(法定平価)で金に結びつけられ,ドル以外の各国通貨は一定の交換比率(IMF平価)でドルに結びつけられている。加盟国は,このIMF平価の上下1%の範囲内に,自国通貨の対ドル為替相場を維持しなければならない。…

【平価】より

…一般に,公式に決められた通貨と金,通貨と通貨の間の交換比率を平価とよぶ。戦後IMF体制のもとでは,各国通貨は一定比率でドルと交換されるように決められていたが,この公式に決められたドルとの交換比率は為替平価またはIMF平価とよばれた。固定相場制のもとにおける各国通貨の固定為替レートがこの為替平価である。…

※「IMF平価」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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