知恵蔵の解説
LCCは、独自の事業戦略で、既存の大手航空会社と競争を繰り広げてきた。充実した運航ネットワークや多様なサービスを競ってきた従来の航空会社とは異なるビジネスモデルを採用。特定区間に絞り込んだ路線の設定、使用機種の統一、大都市周辺の2次的(セカンダリー)空港や使用料の安いLCC専用ターミナルの利用、機内食などのサービスの廃止または有料化、インターネットなどを利用した航空券の直接販売、契約社員の活用などによりコスト削減を図り、格安運賃を可能にした。
日本国内の空港では、2010年3月開港の茨城空港が、航空機とターミナルビルを結ぶボーディング・ブリッジ(搭乗橋)を設けないなど、初の本格的なLCC対応となった。
(原田英美 ライター / 2010年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報