化学辞典 第2版 の解説
N-ブロモスクシンイミド
ブロモスクシンイミド
N-bromosuccinimide
1-bromo-2,5-pyrrolidinedione.C4H4NO2Br(178.00).略称NBS.1-ブロモコハク酸イミドともいう.スクシンイミドに臭素と水酸化ナトリウムとを作用させてつくる.融点173~175 ℃(わずかに分解).密度2.098 g cm-3.水,エーテルに難溶,酢酸,アセトンに易溶.眼,皮膚,粘膜を強く刺激する.アリル位,ベンジル位の臭素化,α-ヒドロキシ酸やα-アミノ酸からの脱炭酸を伴って相当するアルデヒドまたはケトンが生成する酸化,アセタールからエステルへの変換など,広く臭素化剤,酸化剤として用いられる.[CAS 128-08-5]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報