日本の自動車技術240選 「PD6型直6」の解説
PD6(T)型直6
製作(製造)年1971
製作者(社)日産ディーゼル工業株式会社
資料の種類量産品
現状保存・非公開
型式日産ディーゼル PD6(T)
種類ディーゼル
会社名日産ディーゼル工業株式会社
実物所在あり
搭載車種CD40.CK40BT.CW40
製作開始年1971
設計者林 裕、大崎邦彦
シリンダ配列・数直列6
サイクル/冷却方式4/水冷
弁型式/数頭上弁式/各気筒2弁
燃焼方式直接噴射
燃焼室トロイダル形
総排気量10,308L
内径×行程125×140
圧縮比16.0:1
質量(重量)940kg
寸法1405×1078×1300
噴射ノズルボッシュ多孔式DLLA-S
最高出力/回転数191.2kW{260PS/2300rpm}
最大トルク/回転数901.6Nm{92kgm}/1400rpm
燃料消費率217.5g/kWh{160g/PSh}/1600rpm
排気ガス対応なし
過給機形式Garrett TE06型
インタークーラーなし
可変装置なし
エピソード・話題性日産ディーゼルが2サイクル UD型系列機関に代わり発売した日本で初の直噴ターボ過給ディーゼルエンジン。
特徴自然吸気のPD6型にギャレット社のターボチャージャを搭載し、噴射ポンプをボッシュのPE-P型に変更して191.2kW{260PS}の出力を発揮し、当時の10t車用6気筒エンジンとしての最高出力で競合エンジンと肩を並べた。
参考文献林裕、大崎邦彦「直噴ターボ過給ディーゼルエンジン搭載大型トラックの開発」自動車技術Vol.51.No.11. P.69-75.1997.11.蓮沼英彦、佐藤容弘、永久保輝昭「新型キャブオーバトラック用エンジンについて」日産ディーゼル技報No.34.p.78-82.1973.6.大塚新太郎、石原荘一「わが国における2サイクル自動車用エンジンの変遷(5)日産ディーゼル」内燃機関Vol.30.No.2.p.36-44.1991.2.
その他事項通称名:日産ディーゼル PD6T;協力者:ギャレットターボ社;吸気方式:ターボ過給;燃料供給方式:ボッシュ列型PE-P;点火方式:圧縮着火;比出力:18.4kW{25.2PS}/L;三元触媒:なし;トーショナルダンパ:ラバーマス式;吸気系:電気式リボンヒータ予熱;排気系:エキゾーストシャッタ;
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報