PLC(ピーエルシー)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉「PLC」の意味・読み・例文・類語

ピー‐エル‐シー【PLC】［programmable logic controller］

《programmable logic controller》あらかじめプログラムで設定した手順に従って、工場設備や機械装置などを自動制御する装置。プログラムを書き換えることで、制御の内容や手順を自由に変更できる。プログラマブルロジックコントローラー。プログラマブルコントローラー。シーケンサー。

ピー‐エル‐シー【PLC】［power line communication］

《power line communication》⇒電力線通信

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知恵蔵「PLC」の解説

PLC

電気配線を利用してインターネットやデータ通信を行う電力線通信のこと。専用の機器を家庭内の電源コンセントに接続すれば、屋内の電気配線経由でネットワークの構築が可能となる。有線 LANのように部屋の間に長いケーブルを敷設する必要がなく、電気配線は室内から見えないため無線LANのように利用できるばかりか、無線LANの電波が届きにくい鉄筋の建物や地下室でも利用できる。また、利用する上での機器の設定も容易である。
国内で利用可能なPLCには、パナソニックの登録商標でかつ日本の団体が普及を目指しているHD-PLC、米国の業界団体が策定したHomePlug、HomePlug AV、スペインのDS2社が中心となる業界団体の策定したUPAの3方式がある。通信速度はいずれも最大で200Mbps前後。
3方式ともに、PLCアダプターと呼ばれる機器を電源コンセントに接続し、同アダプターには、パソコンや通信機器をLANケーブルで接続する。アダプターは数台利用でき、インターネットにつながっているルーターやモデムを接続したアダプターを経由すれば、有線や無線LANと同様に、複数台のパソコンでインターネットに接続することなどが可能。
どの方式でも、アダプターの電源を入れるか、ボタンを押すだけで簡単にネットワーク設定ができるため導入が容易である。また、アダプター間の通信も、暗号化技術AES128bitによるセキュリティで保護されるため、安心して利用できる。
現在3方式に互換性はないが、2010年1月、HD-PLC関連のPLC技術「WaveletOFDM方式」がIEEE P1901委員会でドラフト2.0の一つの技術方式として承認されたため、日本発のPLC技術が世界標準に近づいた。同技術は効率よい伝送方式でかつ、低消費電力が特徴であり、冷蔵庫やエアコンなど家庭内にある電化製品での利用や、工場などにおけるさまざまな分野での応用が期待される。しかしその反面、PLCからの漏えい電波によるアマチュア無線への影響が懸念されており、反対運動も起こっている。

(横田一輝　 ICTディレクター／ 2010年)

出典　(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について　情報

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DBM用語辞典「PLC」の解説

プロダクト・ライフ・サイクル【PLC Product Life Cycle】

製品のライフサイクル。製品のライフサイクルの段階区分は、導入期、成長期、飽和期、衰退期の4段階に区分されることが多い。売上曲線で示されるが、同時に製品の利益推移を示す利益曲線が描かれる。製品の売上曲線と利益曲線は同じパターンを示すことがない。製品のライフサイクルの全期間、各段階の期間、売上および利益の曲線の形は製品によって異なり、また製品のすべてがライフサイクルの全段階を通過するとは限らない。企業は、製品のライフサイクルの各段階に応じたマーケティング戦略を開発する必要がある。

出典　(株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について　情報

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パソコンで困ったときに開く本「PLC」の解説

PLC

電力線搬送通信(Power Line Communications)のことを指します。家庭内などの電力配線を利用してデータ通信を行う方式で、電気のコンセントをLAN端子代わりに使う技術だと考えればよいでしょう。コンセントにLAN端子の付いたアダプタをつなぎ、そこにパソコンなどをつないで使います。実効通信速度は80Mbps程度です。
⇨bps、LAN

出典　(株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本」パソコンで困ったときに開く本について　情報

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改訂新版　世界大百科事典「PLC」の意味・わかりやすい解説