X線自由電子レーザー(読み)エックスセンジユウデンシレーザー

デジタル大辞泉 「X線自由電子レーザー」の意味・読み・例文・類語

エックスせん‐じゆうでんしレーザー〔‐ジイウデンシ‐〕【X線自由電子レーザー】

自由電子レーザーの一。電子をほぼ光速に加速し、アンジュレーターという磁石が多数並ぶ装置で電子を蛇行させて放射光を発生・増幅し、X線領域の電磁波を発振するレーザー。ごく短時間に起こる化学反応観察やたんぱく質構造解析の高速化・効率化への応用が期待されている。第3期科学技術基本計画に盛り込まれた国家基幹技術の一。XFEL(X-ray free electron laser)。
[補説]平成23年(2011)に日本初のXFEL施設「SACLAサクラ」が播磨科学公園都市(兵庫県)に建設され、平成24年(2012)3月から供用運転を開始した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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