AEGタービン工場(読み)アーエーゲータービンこうじょう(その他表記)Turbinanhalle der AEG

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「AEGタービン工場」の意味・わかりやすい解説

AEGタービン工場
アーエーゲータービンこうじょう
Turbinanhalle der AEG

ドイツの電機会社 AEG工場。建築家兼インダストリアル・デザイナー P.ベーレンスの設計。 1909~10年にベルリンに建築された。作業場の大空間を鋼鉄製の3段アーチがおおい,側面にはアーチの鉄桁の間に,床面から軒蛇腹まで届くガラスが取付けられ,短辺側の立面は大きな破風左右の巨大な柱形の間のガラス面から構成されている。工場という近代建築に特有のジャンルにふさわしいガラス壁面の大きな造形だが,全体の構成は神殿を思わせる。近代建築誕生時の創意に満ちた作品。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android