AGE(読み)エージーイー

日本大百科全書(ニッポニカ) 「AGE」の意味・わかりやすい解説

AGE
えーじーいー

ブドウ糖などの還元糖アミノ基が非酵素的に反応して、褐色色素を生成する反応をメイラード反応とよぶが、その後期反応の段階で生成される化合物の総称。advanced glycation endproductsの略で、AGEs(エイジス)とも表記され、終末糖化産物、最終糖化反応物などとよばれる。

 メイラード反応は食品の褐変の原因反応と考えられており、醤油(しょうゆ)の褐色もこの反応がもたらしたものである。食品中では、高水分、高pH(ペーハー/ピーエイチ)、高温環境下において反応がおこりやすくなる。メイラード反応は生体内でもおこっており、さまざまなAGEsが生成され、糖尿病合併症、動脈硬化老化などに関与する可能性が考えられている。血液タンパク質であるヘモグロビンは、メイラード反応の前期反応において、血糖と反応して糖化ヘモグロビン(HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー))となる。HbA1cは、血糖値の高い糖尿病患者では高値を示すことから、糖尿病の診断指標として用いられている。

[編集部 2017年4月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

知恵蔵 「AGE」の解説

age

インターネットの総合電子掲示板サイトには、ジャンル分けされたスレッド(掲示板)の名前一覧があり、新しい書き込みのあったスレッドがその先頭(最上)に移動する機能がある。その先頭の位置を保ち、目立たせる目的で書き込むことをage(あげ)るという。中身の無い、ときに「age」のみの書き込みも散見される。単に掲示板への書き込みを指すこともある。

(川口正貴 ライター / 2009年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

内科学 第10版 「AGE」の解説

AGE

advanced glycation end-product,終末糖化産物

出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報

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