デジタル大辞泉 「ANCA関連血管炎」の意味・読み・例文・類語 アンカかんれん‐けっかんえん〔‐クワンレンケツクワンエン〕【ANCA関連血管炎】 抗好中球細胞質抗体(ANCA)によって引き起こされる血管炎の総称。過剰に活性化した好中球が全身の細い血管(細動脈・細静脈・毛細血管など)の内皮細胞を傷つけ、壊死性の血管炎を起こす。顕微鏡的多発血管炎(MPA)・多発血管炎性肉芽腫症(GPA)・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)がある。→ANCA関連腎炎 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
六訂版 家庭医学大全科 「ANCA関連血管炎」の解説 ANCA関連血管炎エーエヌシーエーかんれんけっかんえんANCA -associated vasculitis(膠原病と原因不明の全身疾患) 顕微鏡的多発血管炎(MPA)、ウェゲナー肉芽腫症(にくげしゅしょう)(WG)、アレルギー性肉芽腫性血管炎(AGA)では、血清中に好中球(こうちゅうきゅう)に対する自己抗体である抗好中球細胞質抗体(ANCA)が検出されます。後述するこれらの病気を総称してANCA関連血管炎と呼びます。 ANCAには、好中球のミエロペロキシダーゼ(MPO)などに反応するPANCAと、プロテイネース3(PR3)に反応するCANCAがあります。前者は主にMPA、AGA、後者はWGの患者さんの血清中に検出されます。 一般的にANCAの値はこれらの血管炎の活動期には高く、治療後には低くなります。このため、ANCAは血管炎の診断や治療効果の判定に重要です。 出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報 Sponserd by